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2023.05.30
健康経営に関する取り組みの一環として、5月19日(金)に第19回衛生講話を実施しました。今回のテーマは「ワークライフバランスの推進」です。
ワークライフバランスと言えば、残業時間を減らしましょう、残業時間を減らすために業務効率化を進め生産性を高めましょうという話が多いように感じますが、今回は労働基準法や労災認定などの法律も交えて講話を実施していただきました。
労働時間の基本をおさらい
トリニティでは、実働10時間を超えて仕事をする場合には上司に残業を申請して、承認してもらう必要があります。トリニティの場合は、始業時間が9時20分ですので、昼休憩をはさみ、20時20分を超えて仕事をする場合は残業申請が必要です。毎日毎日20時20分まで仕事をすることはありませんが、心のどこかで、20時20分までに帰れば大丈夫と思ってしまっているように自覚しています。
しかし、忘れてはいけない労働時間の基本。労働基準法では1日8時間、1週間で40時間までの労働が上限と定められています。たびたび問題視されていますが、36協定さえ結べばこれ以上残業できるわけで、トリニティでも結んでいます。1日8時間で帰るのが基本! と頭では分かっていても、意識がなかなかついていかないものですね。
トリニティでは月の平均残業時間がだいたい20時間程度ですので、過重労働にあたることは今のところありませんが、みんなで気持ちよく定時で上がりたいものです。
残業時間と睡眠時間
言われてみれば当たり前ですが、残業時間が増えると、睡眠時間が短くなるというトピックが面白かったです。残業が増えても、翌日の仕事を考えるといつもと同じ時間に寝るしかありませんが、0時きっかりに寝るにしても、残業なしで自分のプライベート時間を長く取れた日と、残業してご飯を食べてお風呂に入って寝るだけの日を比べると、翌日の疲れの取れ具合は断然前者の方が高いです。
結局、仕事から帰ってきて、ご飯を食べて、すぐお風呂に入って寝るなんてストイックなことは私にはできませんので、寝る時間が遅くなり、睡眠時間が短くなるのは自明のことですね。せめて7時間は睡眠時間を確保して欲しいとのことでした。
労災の認定基準の更新
労災と言えば、通勤・業務中にケガをしたときに治療費を出してもらったことがあります。目に見えるケガはケガをしたタイミングや状況が比較的わかりやすく、説明がしやすいので特に問題を感じたことがありませんが、昨今大きな問題となっているハラスメントによる体調不良・メンタル不調というのは、なかなか労災認定されにくい事象だったそうです。ヒアリングする相手によって、主張や感じ方も異なるでしょうから、認定はかなり難しいように感じます。
しかし、これらのハラスメントも労災認定されるように基準が明確にされたそうです。今回一番の収穫ポイントでした。
(労災の認定基準 抜粋)
- 認定要件3:異常な出来事(労働時間:発症直前から前日)
- 極度の緊張、興奮、恐怖、驚愕などの強度の精神的負荷を引き起こす事態
- 急激で著しい身体的負荷を強いられる事態
- 急激で著しい作業環境の変化
パワハラ・セクハラといったハラスメントは、長期にわたってダメージを受けていないとなかなか認めてもらえないのかなという漠然とした印象もありましたが、「発症直前から前日」にハラスメント行為を受けていた場合は、認定対象に含まれるというように、ハードルは高くないように感じました。
基本を抑えてからのワークライフバランス
冒頭に書いたとおり、ワークライフバランスを整えるとなると、残業時間の抑制や業務効率化に真っ先に手をつけ始めて、現場からうまくいかない、現実はそうはいかないという不満が上がってきて…という流れになりがちです。
しかし、大前提として、労働に関する法律が存在しており、法律に守られていることを社内に伝えようと感じました。私は結構簡単に体調を崩すので、具合悪いです帰りますと言ってすぐ帰ってしまうのですが、トリニティはなかなか頑張り屋さんが多く、そんなことは言ってられない! やらなきゃ! という雰囲気が強いです。
仕事があるのにむげに帰れというのもまた精神衛生上よくありませんので、働く人の意識と業務の量と各々の健康をバランス良く保っていけるように働きかけていきたいと思います。
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このブログを書いたスタッフ
経営企画
あさすけ
とてつもない悩み性であったが、この会社に入ってから「死なない! 大丈夫!」が合い言葉に。日々、色々な人に助けられながら元気に働いている。透き通った歌声の、トリニティの看板娘。
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